今回は私タグチの住まい・家づくりに対する思いを綴らせて頂きます

私の家づくりのこだわりは、経験です。
建築業界に入って14年。決して長いとは言えないこの年月ですが、そのうちの10年は現場で職人さんを支えながら、泥にまみれ、木の香りに包まれ、汗と共に仕事を覚えてきました。そこで身についたものは、教科書や机上の知識ではなく、体で感じた“本物の学び”でした。

やがてお客様と向き合う機会をいただくようになったとき、私は痛感しました。私は現場あがりで、華やかな言葉や、巧みな説明は得意ではありません。でもその代わりに、自分が実際に体験したことを、自分の言葉で誠実に伝えることならできると。

だから私は自分自身でも住宅ローンを組み、家を建て、暮らしてみました。住んで初めてわかる喜びや、不便や、家族との時間。そこで得た実感をもとに、心から「これは良い」と思えたことをお客様に伝えています。私がお話しすることの多くは、そんな“リアルな体験”から生まれた言葉です。

もちろん、まだ知らないこともたくさんあります。そのときは正直に「知らない」とお伝えし、学ばせていただきながら、また一つ経験を積んでいく。その繰り返しの中で、今も成長させてもらっています。

私も皆さんと同じように「住まいづくり」に悩み、喜び、迷い、答えを探してきました。だからこそ、その気持ちがよくわかるつもりです。私は気の利いた言葉を並べることはできません。けれど、経験から生まれる本音の言葉で、皆様を支えていきたいと思っています。
――今回の私のこだわりは、経験でした。
