こんにちは、まちの大工さんの田口清美です。
今回は、完成気密検査のお話を少々語りたいと思います。
3月某日、現場の完成気密測定をおこないました。
の前にまずは気密測定のご説明。
「気密測定」とは住宅の隙間の量を計算する検査のこと、隙間の面積はC値という値で示され、この数値が低いほど気密住宅という事になります。
※私が言う高気密住宅は私達ジョイコス工務店クラブ基準のC値は0.5㎠/㎡以下を高気密住宅だと表現させて頂きます。
ご注意頂生きたいのですが、よく間違ってC値は5㎠/㎡と勘違いされている方も多々います、小数点の位置を気を付けてください。
気密測定でC値が低い値ほど高気密住宅のメリットはなんでしょうか?
- ①省エネでランニングコストを抑える
- ②計画換気が容易に出来る、最低限の必要な換気が出来る
- ③安定した室温の確保が出来る
もう少しメリットの細分化は出来ますが
要点は高気密住宅は光熱費が抑えられ・室内快適という事
私は正直、気密の数値・断熱性能の数値が住まいづくりの中心だとは思っていません、あくまでも住まいづくりの中心は
住まいづくりをお考えの皆さん コレはゆるぎない事実です。
その中心のご家族の住まいに必須項目の1つ
「夏暑く・冬寒くない家」
の為には高気密住宅が必要だと思っています。
寒くない家に住みたい=(それなら)高気密住宅が必要
高性能な断熱材を使用しているのに寒いという話も実際に聞いた事がありますので気密施工は必要だと思います。
でその高気密住宅を目指し気密測定を先日行ないました。
気密の数値は同じ材料を使っても各工務店・施工方法により違いが出ます、気密工事はその工務店の家づくりの意識の高さの1つだと私は思っているので手を抜く気はありません。
気密測定は1現場で2回気密施工終了後の中間検査、完成後の完成検査が行われます。
1回目の中間検査の成績はC値0.1㎠/㎡でした、(画像が横???)
がぁ!?n値が1.67だぁ~?
※n値はそれぞれの穴の大きさを測定しています。C値が0.1だったとしても、どこか一か所にその穴が集中していたら空気の流れが乱れてしまいます。
悔しいので徹底的に一人で調べ処理して2度目の検査に挑みました。
※一人で調べた理由、自分の悔しい感情だけで経費をかけたくないからですなかったからです。(本当は職人さんに頼めなかっただけかも(笑))
結果数値的にはC値0.1㎠/㎡でした。
実験の1つとして必要以上の目地テープ処理の嘘っぱち測定もやってみましたが
変わりませんでした。
このように嘘っぱちな気密測定も中にはあります、なので是非測定は立ち合い測定をお勧めいたします。
結局普通に計測してエラーが出たので小さな穴を空けてのこの数値なのでホッとしています。
※何度もエラーが出ると凄い不安になります(笑)
これで安心して高気密高断熱住宅として引き渡しが出来ました。
気密工事は確かに気密施工しないよりもコストはかかります。
例えですが、皆さんが自分が食べたい二度と買えるか変えないかの高級食材を購入しました、料理人に調理してもらいます。
- ①プロのその食材に精通した料理人
- ②趣味で知識ゼロだけど一般家庭ではソコソコ作れる建築士(私の事です(笑))
答えは…悔しいですがやはりプロの料理人に頼みませんか?
中には私に頼んだ方も居るかも、それはそれで嬉しいですが(笑)
まぁでもプロが依頼料100万円で私は逆にお金を払うという条件ならば
私に軍配は…あがりますか?(笑)
気密処理は私のこだわりのひとつです。
私のこだわりは私自身でこの先もこだわり続けます。
ただ決してお客様に押し付けたりは致しません。
そしてお客様のこだわりは全力で応援させて頂きます